企業や自治体の悩み 高校生らが解決策提案

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チームごとに分かれ、課題解決のアイデアについて議論を深める学生や生徒たち

セイコーエプソン(諏訪市)と公立諏訪東京理科大学(茅野市)は2日、大学、専門学校の学生や高校生が企業、自治体が抱える課題の解決策を検討、提案するプログラム「グロースチャレンジ2023」を諏訪市駅前交流テラスすわっチャオで開いた。昨年に続く2回目で今年は参加対象を高校生にまで広げた。約120人が参加し、解決につながるアイデアを19のチームに分かれて議論。斬新な発想や堅実なアイデアなどさまざまな提案があった。

参加校は従来の同大、エプソン情報科学専門学校(諏訪市)に加え、諏訪実業、穂高商業、飯田OIDE長姫の3高校が加わった。企業、自治体は同社のほか飯田市、製造、食品加工、プロスポーツ運営、イベント企画、広告業など計10社・団体が参加した。企業、自治体の課題に対する解決策を個々に考えて発表した後、賛同者が多いアイデアに絞り、チームに分かれて検討を深めた。企業や自治体の関係者も議論に加わった。

このうち、富士見町で野菜系飲料などを生産し、野菜のテーマパークを運営するカゴメは、学生が毎日必ず野菜を食べたくなるアイデアを求めた。諏訪実業高校のチームは野菜の摂取量に応じてポイントが得られるアプリの若者世代への浸透策や料理のレシピ付きの野菜定期便サービスを提案。学生チームは毎月定額でサラダが食べ放題になるサブスクリプションサービスの提供に向けた検討結果を紹介した。

カゴメアクシス(東京都)事業DXグループの倉澤紘己課長は「チームごとの検討では、予想以上にレベルの高い議論が交わされていた。野菜に対する若い世代の受け止め方を知ることができ、自らの視野も広がった」と話していた。

8月には、改めて参加者を募り、課題解決に向けたアイデアが持つ意味を考えたり、実現方法を探ったりする2日間のプログラムを開催。その後、10月にかけてアイデアの効果に対する仮説を立てて検証し、試行と結果を基に実施後の展望をまとめる体験の機会を提供する。

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