地域と接点を 「ひまわりの家」墓地清掃代行

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墓地清掃代行サービスをPRするひまわりの家の利用者

南箕輪村社会福祉協議会が運営する就労継続支援B型事業所「障がい者生きがいセンターひまわりの家」は、墓地の清掃を代行するサービスを始めた。遠方に住んでいて墓の管理に困っているという声などを聞き、その悩みに応えようと事業化。コロナ禍で企業からの受託作業が減少し、施設利用者の大切な生活費となる工賃が減る中で、地域との接点を強くして新たな収入につなげたい考えだ。

清掃の内容は、墓石洗いや周辺の草取り。施設で育てた花や線香なども供え、1回7000円、年3回2万円の2コースを設定した。

村内全域のほか、隣接する伊那市、箕輪町が対象エリア。「近くにあっても忙しくて行けない方など、ご家族が大切にされているお墓を心を込めて丁寧にきれいにさせていただく」とPRする。

ひまわりの家は身体、精神、知的のそれぞれ障がいを持つ同村近隣の27人が利用。製造業などから寄せられる作業の受託のほか、自主製品や農作物の生産などを行っている。

しかし、新型コロナ感染拡大の影響などで企業からの受注が減少。全く取引がなくなったり、半分に減ったりする案件もあり、工賃が2割減少するなど利用者の生活を直撃している。

厳しい状況が続く中、職員が提案して墓地の清掃を新規事業化。支援員の髙橋梓さんと職業指導員の下平直子さんは「コロナ禍で利用者の皆さんが地域と触れ合う機会も減っている。この事業で接点を持ち、社会参加の一助にもつながれば」と期待する。

問い合わせは、ひまわりの家(電話0265・76・7603)へ。

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