犬猫保護ボランティアを見学 長峰中3年生

LINEで送る
Pocket

生後1カ月の子猫にミルクをあげる長峰中学校3年の女子生徒たち=5日、諏訪市豊田

茅野市長峰中学校3年の女子生徒4人が5日、総合的な学習の時間で、犬猫の殺処分を減らそうと保護ボランティアの活動をする「いぬ・ねこの祈り」の田所かよ子代表=諏訪市豊田=を訪ねた。保健所などに持ち込まれた犬猫を引き取り、新たな飼い主を探す取り組みを学習。生後間もない子猫の世話も体験し、犬猫の命をつなぐ活動に理解を深めた。

大学や病院、商業施設など各所に分散して行った総合学習で、4人はテレビ番組で殺処分される不幸な犬猫がいることを知り、保護活動の見学を希望した。19匹の保護猫と触れ合い、田所代表に活動を始めたきっかけや犬猫が引き取られる背景などを尋ねた。

田所代表は「寄付などに支えられていますが、医療費や餌代が掛かり、大変厳しいのが実情」と説明。「譲渡会で新たな飼い主が見つかり、命を助けられた時は本当にうれしいし、活動をしていて良かった、また頑張ろうという気持ちになる」と話した。保護活動や動物愛護の浸透で、諏訪管内では殺処分がなくなったと伝えた。

飼い主のいない犬猫への無責任な餌やりが「不幸」を増やす一因になると知り、避妊去勢手術など適正飼養の大切さも学んだ生徒たち。生徒の一人(14)は「かわいそうな犬猫をこれ以上増やしたくない。家族と相談して譲渡会にも出掛けてみたい」。田所代表は「命をつないでくれる若い人が出てきてくれたらうれしい」と願っていた。

おすすめ情報

PAGE TOP