蚕の幼虫と卵を無料配布 シルクミュージアム

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無料配布する4齢幼虫の蚕と、飼育体験を呼び掛ける伴野豊館長

駒ケ根市東伊那のシルクミュージアムは28日から、期間限定で蚕を無料配布する。4齢幼虫10頭と、卵15粒を50セットずつ用意。希望者には桑の葉を1キロ1000円で販売する。伴野豊館長は「夏休みの研究や工作に役立ててほしい。大人にも懐かしい蚕の飼育をもう一度体験してもらえたら」と呼び掛けている。申し込み期間は8~11日。希望者は同館へ電話で申し込む。

蚕糸絹の文化普及や技術振興を図る大日本蚕糸会でつくる「カイコを育てよう!2023」実行委員会が主催するキャンペーンの一環。蚕糸業が縮小する中、蚕を育てて絹を学び、日本の伝統文化に親しんでもらおうと、昨年に続いて企画した。同館など全国6カ所の蚕糸関係博物館が参加する。

シルクミュージアムでは現在、約600頭の蚕を飼育している。配布する卵はふ化直前のもので、同館によると繭になるまでは約25日間。4齢幼虫は10~14日間ほどで繭になるという。完成した繭は、自由に活用が可能。同館1階の体験工房では繭クラフトや藍染め、機織りなどに挑戦できる。

「懸命に葉を食べる姿や音がかわいい。蚕ごとに個性があって飽きず、自分で育てると愛着も湧く」と伴野館長。「難しく考えずに楽しみ、蚕やシルクに興味を持ってもらえたら」と期待している。

配布期間は28日~8月1日。各自の希望する日程を選んで来館する。場所は1階の受付窓口。併せて同期間、同館では伴野館長が蚕の飼育のこつや注意点、シルクの活用方法などを解説する講座を開く。時間は各日午前10時から30分程度。予約不要。

飼育の申し込み、問い合わせは同館(電話0265・82・8381)へ。

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