五輪金メダル金藤さん 岡谷西部中で水泳指導

生徒に平泳ぎの足の動きを指導する金藤さん=岡谷西部中
岡谷市岡谷西部中学校で6日、リオ五輪競泳女子200メートル平泳ぎで金メダルを獲得した金藤理絵さん(34)による水泳の公開授業が行われた。諏訪地方の小中学校教員の研修を目的に行われ、教員らは金藤さんの指導のやり方を見学し、授業の進め方の参考にした。
関係者によると、数年前から教員の間で「習熟度に差がある児童や生徒を一度に指導する水泳の授業の進め方が難しい」との声があったという。今回、水着用品の製造、販売などを行う「フットマーク」(東京都)から、同社ブランドアンバサダーを務める金藤さんによる授業の提案を受けて実現した。
授業は1年生66人が対象で、金藤さんは生徒の泳ぎのレベルに合わせて指導。息継ぎのタイミングや、泳ぐ際の手足の動きなどを見せながら、一人ひとり丁寧に平泳ぎを教えた。金藤さんは「速くなることが全てではない。水に入ることを楽しんでもらうことが大事」と語った。
生徒の一人(12)は「教え方が分かりやすかった。難しいと思っていた平泳ぎの息継ぎのタイミングが分かったので、今年の夏練習したい」と笑顔。同校の吉岡晴信教諭は「金藤さんは分かりやすい言葉で指導し、生徒に泳ぎ方のイメージを持たせていた。きょうの授業を参考に、生徒が楽しめる水泳の授業を目指したい」と話した。