諏訪で住宅全焼 中央東線一時運転見合わせ

煙を上げて燃える住宅=6日午前7時40分、諏訪市末広
6日午前7時6分ごろ、諏訪市末広の山田勲さん(69)宅から出火。木造2階建て住宅約55平方メートルを全焼し、約5時間後に消し止められた。諏訪署によると、山田さんがやけどをしたほか、消火作業に当たった男性2人が顔などのやけどや足裏のけがをした。いずれも軽症という。同署は屋内で調理中に出火したとみて調べている。
現場はJR中央東線の線路に近い住宅地。古い木造住宅で火の回りが早く、近所の人は「白い煙が出ているなと思っていたら、見ている間に激しく炎上した」「真っ赤に燃え上がって本当に恐ろしかった。こんなに間近で火の手が上がるなんて」と話した。消防署、消防団の懸命な消火活動で近隣への延焼、被害は食い止められた。
上諏訪-茅野駅間で一時運転を見合わせ、乗客約4500人に影響が出た。
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諏訪市末広で起きた住宅火災の影響で、JR中央東線の列車に運休や区間運休などの影響が出た。JR東日本長野支社によると上諏訪駅―茅野駅間の上下線は、午前7時20分すぎから同9時30分まで運転を見合わせた。
この影響で特急あずさ上下線各1本が運休し、普通列車は11本が全線や一部区間で運転を見合わせた。特急、普通の計16本で最大約2時間10分の遅れが出た。現場近隣の駅構内は足止めされた通勤や通学の利用客で混み合った。
諏訪実業高校(諏訪市)に通う生徒(16)は「茅野駅で電車が来るのを立ちっ放しで115分も待っていたので足が疲れた。通学に使う列車がここまで遅延したのは初めて」と疲れた表情を見せた。
諏訪地方の高校では、諏訪実業が6日に行う予定だった期末テストを7日に順延。諏訪二葉、富士見は1時間目の授業を取りやめて始業時間を遅らせ、時間を短縮するなどして対応した。