手作り納豆キットに新品種 飯島の「わらむ」

「納豆の日」に合わせて販売を始める手作り納豆のキット「笑つと納豆」
わら細工製品の製造・販売を手掛ける飯島町の会社「わらむ」は、束にしたわらに大豆を包んで保温し発酵させる、昔ながらの納豆作りが体験できるキット「笑つと納豆」を「納豆の日」の10日から販売する。発売から3年を迎え、新たに小粒大豆を使ったセットが加わった。
飯島産の稲わらと県内産の大豆を組み合わせた商品で、2020年7月10日に発売した。同社によると、豆の味が強く加工用途が幅広い「ナカセンナリ」、枝豆の香りがして酒のお供に合う「シバキリ」の各セットに加え、豆の食感が楽しめる小粒大豆「すずろまん」のセットを用意した。納豆に残るわらの香りが食欲をそそるという。
価格はいずれも税込みで、ナカセンナリが1100円、シバキリとすずろまんが各1320円、3種類セットが3300円。同社(電話0265・95・3315)で購入する。オンライン販売も準備中で、販売開始時期は同社ホームページで知らせる。
地元の七久保小学校児童が考えた案を基に商品化した。21年には米国への輸出を開始し、全国5県の大豆を使ったご当地シリーズも販売。食料品店や料理教室、企業、学校法人などから引き合いがあり、反響は大きいという。
同社は新たな商品の開発も進めており、酒井裕司代表(48)は「わら納豆の文化を上伊那に定着させ、納豆で特産品の開発に取り組んでいきたい」と展望を語った。