「第1回信州駒ケ根花火大会」開催へCF活用

大会PRポスターの制作に携わった三村さん(左)と森さん
駒ケ根市の天竜大橋周辺で8月14日に開く「第1回信州駒ケ根花火大会」に向けて、実行委員会は打ち上げ費用などの支援金を募っている。同市下平のおもしろかっぱ館で受け付けるほか、インターネットで寄付を募る「クラウドファンディング(CF)」を活用。飲食店など市内各所には応援金箱を設置する。宮下学実行委員長(62)は「新しく始まる大会。子どもたちの思い出に残る花火を打ち上げるため、多くの皆さんにご協力いただきたい」と呼び掛けている。
大会は、地域活性化に取り組む同市の一般社団法人「駒ケ根魅力発信プロジェクト」や駒ケ根商工会議所、市の関係者らでつくる実行委員会が主催。同プロジェクトが昨年企画したイベント「小さくても心に響く花火大会」から規模を拡大して初めて開催する。当日は大輪の直径が500メートルに及ぶ2尺玉など約750発を打ち上げる予定だ。
CFの目標金額は、2尺玉の打ち上げ費用として100万円に設定。専用サイトを通じて5000円から支援できる。金額に応じて当日の鑑賞スペースやDVD映像、特産品などの返礼もある。かっぱ館では一口5000円から支援を受け付ける。いずれも8月7日まで。
当日の打ち上げは、午後7時30分から30分程度。指定の観覧席は設けない。駐車場は周辺企業の敷地内などに約240台分設置する予定。
寄付に関する問い合わせはかっぱ館(月曜休館)へ。
大会に向けてPRポスターも完成した。大会テーマは公募により同市東中学校の森美咲さんが考案した「まちも、未来も、君も照らす」を採用。イラストは同校3年で創作部部長の三村歩さん、大会名の題字は元市教育長の高坂保さんがそれぞれ担当した。
大会テーマは6月上旬に公募し、42件の応募の中から選考を経て決定。森さんは「見ている人の心に残る大会になってほしい」との思いを込めたといい、明るい希望や夢を連想させる親しみあるテーマに仕上げた。
イラストは実行委員会が創作部に依頼し、部を代表して三村さんが制作。駒ケ根の美しい星空と山並みを背景に、女の子が初めて見る花火の音や光に感動している様子を切り取った。あえて空に花火を描かず、「田んぼに映り込ませたところ」がポイントという。
宮下実行委員長は「若々しい感性や発想力で、『みんなで作り上げる花火大会』にぴったりのポスターができた」と感謝した。