犬にも優しい訓練法を 霧ケ峰でセミナー

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動物行動学に基づいた訓練法を伝授するテアドラさん(左)=8日、霧ケ峰スキー場ゲレンデ前広場

一般社団法人霧ケ峰ドッグ倶楽部(本部・諏訪市)は8、9の両日、同市郊外の霧ケ峰スキー場ゲレンデ前広場で、ドイツのハンブルグ大学で動物行動学を習得したテアドラさん=同国在住、ブルガリア出身=を講師に招いて夏のセミナーを開いている。全国各地から犬の訓練士ら24人が参加。実技と講義を通じて動物行動学に基づいた犬にも優しい訓練法を学んでいる。

テアドラさんが実践するのは、訓練者が犬に押し付けるのではなく、犬に選択肢を与え、訓練者の求める行動や動作を意欲的かつ積極的に引き出させる手法。競技会で課題になる追求や服従について、これらの考え方に基づく訓練法を伝えている。

「犬との意思疎通が何よりも大事です」と強調し、実演を交えながら、コミュニケーションの取り方から合図やご褒美を出すタイミングまできめ細かく説明した。同倶楽部が「犬と愛犬家の聖地」にすることを目指す霧ケ峰については、取材に対し「初めて来ましたが、環境が良く気に入っています」と話した。

災害救助犬を育成する江口タミ子さん=埼玉県久喜市=は、シェパードなど4頭を連れて参加し「教わってきたことと違う部分もあり、新しい発見ができた」。愛犬のボーダー・コリーと一緒に「何らかの活動をしたい」という五味重子さん=岡谷市=は「犬の気持ちに沿った訓練の重要性がよく分かりました」と話していた。

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