諏訪湖に稚エビ放流 創生ビジョン会議

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バケツを傾けて諏訪湖に稚エビを放流する諏訪市内の児童生徒たち

諏訪湖の課題解決に官民協働で取り組む諏訪湖創生ビジョン推進会議は8日、水草学習会を諏訪市の諏訪湖畔で開いた。同市内の小中学生や構成団体のメンバーら約60人が参加。大量繁茂が課題となる水草ヒシや諏訪湖にすむエビについて知識を深め、湖畔で稚エビ850匹を放流した。

ヒシの抜き取り作業に先立って実施。諏訪市と市教育委員会の「すわ未来創造『子どもゆめプロジェクト』」と連携し、市内小中学生の探究的な学びと体験の場にした。

県諏訪地域振興局環境課と県水産試験場諏訪支場の担当者が講師を務めた。湖面に葉を広がるヒシについては、水質浄化に一定の役割を果たす半面、沈水植物の生育を阻害したり水中の酸素量を減らしたりするマイナス面もあるとし、「繁茂しすぎが問題なので、除去活動をしています」と伝えた。

放流用の稚エビは、スジエビ550匹とヌカエビ300匹。子どもたちは「大きく育って」との願いを込め、稚エビが入ったバケツを一斉に傾けた。同市中洲小5年の児童(10)は「在来の生き物がいっぱいすむ諏訪湖になってほしい。そのために活動していきたい」。放流後は船に乗ってヒシの抜き取りを体験した。

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