プログラミング教育にドローン 伊那小4年生

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自分たちで設定したドローンの動き方を確認する児童ら=伊那市の伊那小学校

上伊那地域の教職員や公民館でつくる上伊那地方視聴覚教育協議会(会長・下平洋一飯島町長)は小中学校のプログラミング教育に小型無人機ドローンを提供する取り組みを始めた。各校の要請に応じて授業を支援し、教職員らの研修も行う。ドローンの社会的普及を見据え、児童生徒が機器に親しみながら、個々の課題解決への活用を図る。

プログラミングは、各教科の学びを深めたり、子どもたちが自身の課題を解決したりする方法として授業に導入されている。同協議会は小型ロボットを使ったプログラミング学習や各種研修会を展開していて、小中学校からドローンの活用を望む声を受け、今回の取り組みを準備した。

同協議会が導入したドローンは教育用の仕様で操縦免許が無くても操作できる。6台を用意し、原則室内でのみ使用する。進行する距離や浮上する高さをタブレット端末で入力すると設定された動き方をする。端末上でシミュレーションもでき、子どもたちは計算上と実際の動きを比較して精度を上げていく。

11日には伊那市の伊那小学校がドローン学習を実施し、4年正組32人が挑戦。体育館に跳び箱やフラフープなど障害物を並べたコースを用意し、ドローンが無事に通過できるか試した。

高度が高過ぎたり、距離が短過ぎたりして思うように飛ばなかったが、児童は友達と何度も相談を重ねて設定を調整。無事に障害物を越えると歓声を上げた。児童の一人(9)は「フラフープを通過するのは難しかった。(無事に着陸でき)物を安全に運べた気がする」と話していた。

担任の荒谷眞治教諭は「(児童には)自分たちで課題を見つけ、解決していくという探る姿勢がある。プログラミングを自分たちの生活と結び付けて考えるきっかけにしてほしい」と期待していた。

同協議会の唐木秀樹さんは「これからの時代は特に、分からないことを状況に合わせて工夫することが大事になるので生かしてほしい」と話していた。

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