「信州酒ミュージアム」発展を オープン式典

来場者に人気の「地酒オブジェ」を見上げる式典参加者
既存施設の大幅改修により、茅野市蓼科中央高原に新たに誕生した観光と健康の複合施設「信州酒ミュージアムin蓼科 遊楽庵」のオープン式典が11日、同所で行われた。約60人が参加し、4月にプレオープン、6月中旬に酒類販売免許を取得して本格的に営業を始めた同施設の今後の発展を祈った。
日本酒、ワインともに国内有数の生産地である長野県の食と健康を発信する施設。県内の地酒のラベルが付いた一升瓶1800本を高さ約10メートルの天井に向かって整然と並べた「地酒オブジェ」が目玉で「写真映えする」と人気を集め、多くの来場者がインターネット交流サイト(SNS)を通じて発信しているという。4月のプレオープン以降の来場者は1万人を超えた。ミュージアムでは有料で試飲ができる。地元食材を使ったつまみも提供する。ショップで購入した酒やジュースは施設内の屋外テラス席でも味わえる。
施設内のそば店では、手打ち十割そばが味わえる。個人旅行向けと団体向けの食事エリアを分けて用意している。訪問看護事業も行う方針で、別荘オーナーらの滞在時の健康をサポートするほか、来訪者の心身を整えるプログラムを提供する「ウェルネスリゾート」も目指す。
オープン式典で蓼科中央高原観光協会の篠原元文協会長は「蓼科中央高原の観光の拠点施設として、周辺の観光地との連携を強化し、より一層の地域への集客を実現していくスタートラインに立つことができた。皆さんの協力をお願いしたい」とあいさつした。