古代ハス見頃 富士見の井戸尻史跡公園

鮮やかなピンクの花を咲かせている富士見町井戸尻史跡公園の「大賀ハス」
富士見町池袋の井戸尻史跡公園で古代ハスの「大賀ハス」が見頃を迎え、緑の中に淡いピンクの大輪の花が広がっている。訪れた観光客が池の周りを歩きながら眺めたり、写真愛好家がレンズを向けたりして、穏やかな時間の中で幻想的な光景を楽しんでいる。
姉妹都市の静岡県西伊豆町の住民から2002年に譲り受けた株を増やした。住民有志でつくる「井戸尻応援団」がハスが順調に生育するよう、混み合ったスイレンの間引きを継続している。
井戸尻考古館によると、開花は昨年並みで、連日の暑さもあって花数を増やしている。観蓮会が開かれる週末にかけて花盛りが続き、今月いっぱいは楽しめそうだという。別種の古代ハスの「埼玉ハス」も開花を始めている。
富士見町観光協会は15日午前6時30分~9時、同公園で「観蓮会」を開く。特産品を販売するほか、午前7時と同7時30分から考古館の小松隆史館長がハスの解説をする。申し込み不要。開催時間内は同館と歴史民俗資料館に無料で入館できる。問い合わせは同協会(電話0266・62・5757)へ。