オオハンゴンソウ駆除 霧ケ峰・強清水で作業

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霧ケ峰の植物を守るため特定外来生物オオハンゴンソウを抜き取る参加者ら

行政機関や地権者、観光事業者などでつくる霧ケ峰自然環境保全協議会は12日、諏訪市郊外の霧ケ峰・強清水で特定外来生物オオハンゴンソウの駆除活動をした。市赤十字奉仕団や一般ボランティアを含め約60人が参加。根こそぎ除去を基本に駆除を進めた。

霧ケ峰自然保全再生実施計画に基づく外来植物の除去活動で、今年度3回目。繁殖力が強く、生態系への悪影響が懸念される特定外来生物であることから、年間計画に唯一2回の作業を組み入れ、8月1日にも再度行う。

作業に先立ち、信州大農学部の大窪久美子教授が見分け方や駆除方法を説明。「種子だけでなく、根茎から芽を出して繁殖する」と侵略性の高さを強調した。二つの地権者団体を代表し、小和田牧野農業協同組合の藤森聡一組合長は「霧ケ峰の植物、生態系を守っていくために大事な作業になる」と協力を求めた。

参加者はスコップなどを用いて根こそぎ除去し、抜き取り跡に土を埋め戻して丁寧にならした。一部区域では刈り払い機を動かし、種子ができる前に刈り取った。「めちゃくちゃ生えている」と驚きの声も上がったが、大窪教授によると、駆除を継続してきた区域は繁殖抑制効果が表れているという。

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