八ケ岳蕎麦切りの会 「寒晒し蕎麦」提供開始

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初めて味わう寒晒しそばに笑顔の来店者=長寿更科

地元産の玄ソバを使い、手打ちにこだわる茅野市内のそば店でつくる「八ケ岳蕎麦切りの会」(宮坂新一会長、6店舗)は14日、「献上寒晒し蕎麦」の提供を開始した。待ちかねたそば通や観光客らが来店し、伝統の製法で作られる期間限定の味に舌鼓を打った。

寒晒しそばは、江戸時代に高島藩が夏の土用そばとして将軍家に献上した歴史がある。秋に取れたソバの実を大寒の頃、冷たい清流に浸してから、日光と寒風にさらす。保存性が高まり、甘みも増し、夏でもおいしいそばが味わえる。同会はソバの栽培から寒晒しの仕込みまで会員で手掛ける。今年も上質のそば粉ができたという。

手打ちそば呉竹房(矢野誠二社長、米沢)は通常の十割そばと寒晒しをセットにして提供しており、食べ比べができると好評。長寿更科(野澤英樹社長、米沢)では昼間だけで20食の注文があった。千葉県から訪れた佐藤宏美さん(62)朱美さん夫妻は「香り、甘み、喉越しも違っておいしい。来年もまた来たい」と笑顔で話していた。

北山の信州手打ちそば工房遊楽庵、そば処やまなみ、手打ちそば処朝日ケ丘、金沢の勝山そば店でも提供する。各店、そば粉がなくなり次第終了。

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