さんげさんげ、ずぶぬれ御利益 諏訪市南澤町

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「さんげさんげ」で勢いよく水をすくい上げる子どもたち

諏訪市南澤町で15日、無病息災や五穀豊穣を願う伝統行事「さんげさんげ」があった。区内にある阿夫利神社祭典の一環。地元の園児から中学生までの7人がずぶぬれになり、歓声を上げて水を掛け合った。

神奈川県伊勢原市にある同神社総本社の大山阿夫利神社の水行が由来とされる。「神太刀」と呼ばれる大小2本の木製太刀を使って小川の水をすくい清め、「さーんげ、さんげ」と唱えながら立ち並ぶ人たちに掛けた。水しぶきを浴びる相手とともに御利益があるとされ、全身をぬらしていた。

上諏訪中3年の生徒(14)は「病気にならないよう願いを込めた。汗だくで来たので、めっちゃ冷たい水が気持ちいい」と笑顔。名取紀行区長(67)は「年々子どもの数が減っているが伝統行事の場を設け、後世に残していきたい」と願っていた。

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