高校生が選ぶ「読書大賞」 候補7作決まる

候補作の書籍などを持つ高校生ら
上伊那地域にある公立8高校の図書委員会らでつくる上伊那高校図書館協議会は16日、2023年度「上伊那の高校生が選ぶ『読書大賞』」の候補7作を発表した。今年度のテーマは「旅」。9月から各校の生徒に読み比べてもらい、大賞を投票により12月に決める。候補作は同日、伊那市のいなっせで開いた第1回生徒研究会で発表した。
読書大賞は高校生の「読む」「書く」「聞く」「話す」を鍛えることなどを目的に2009年度から始まった。候補作は各校が挙げた多数の作品から事務局選考や生徒の投票を経て選んだ。
候補作は、白石定規「魔女の旅々」(SBクリエイティブ)、宮沢賢治「銀河鉄道の夜」(新潮文庫ほか)、時雨沢恵一「キノの旅」(KADOKAWA)、サン=テグジュペリ「星の王子さま」(新潮社)、新海誠「小説すずめの戸締まり」(角川文庫)、島田ゆか「バムとケロのそらのたび」(文渓堂)、青柳碧人「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う」(双葉社)。また読書大賞をPRするポスターには赤穂高校の濵凛香さんの作品が選ばれた。
同協議会副会長で辰野高校図書委員長の生徒(17)は「本の中で旅の魅力などが書かれている」とし、手に取ることを期待。読書大賞の今後については「上伊那の高校生が本を読む機会として盛り上がってほしい」と話していた。