平和を願いトーク&ライブ 岡谷の照光寺

岡谷市の照光寺で平和を願い開かれたパラレルリープによる「ヒロシマ・トーク&ライブ」
岡谷市本町の照光寺で16日、平和を願う「ヒロシマ・トーク&ライブ」が開かれた。広島県出身で戦争経験のある祖父母を持つソング・デュオ「パラレルリープ」の2人が同寺本堂で熱唱。約30人が来場し、トークでは2人が祖父母から聞いた戦争体験の話を通して、恒久平和の思いを改めて強くした。
トーク&ライブは岡谷市出身で、都内や諏訪地方などでイベントを手掛ける林美貴さん(東京都)が企画。同寺で毎年、広島と長崎に原爆が投下された8月6~9日に「原爆写真展」が行われることから、写真展のPRを兼ねて、親交のあるパラレルリープを招いた。
パラレルリープは、ボーカルの友谷麻衣さんとギターの田村孔一さんによるユニット。ライブでは友谷さんが伸びやかな歌声でオリジナルソングを歌い、静かな日常の大切さを訴えた。林さんは「照光寺で原爆写真展を行っていることを知ってはいても、訪れるきっかけをつかめない人がいるかもしれない。トーク&ライブがそのきっかけになれば」と話していた。
照光寺の原爆写真展で展示するのは、投下直後に撮影され、終戦後に連合国軍総司令部(GHQ)が没収したもの。前住職の故宮坂宥勝長老が、アジア仏教徒平和会議の全国理事として写真の返還運動に参加したことから入手した。