1年越し「子ども御柱」 次代へつなぐ木造り

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八立神社の境内で木やりを響かせ、木造りを応援する諏訪市中金子の子どもたち

次代への継承を目的に1年越しの「子ども御柱」を行う諏訪市の中金子区で16日、8月27日の本番に向けた木造りがあった。八立神社境内に若連の約40人が集まり、気持ちを込めて、子どもたちが中心となって曳行する長さ6メートルの御柱と前部に付けるV字型のメドデコを仕上げた。子ども木やりも参加し、先輩たちを応援。元気で立派な曳行ができるよう気持ちを高めた。

同区の氏子は古来から、諏訪大社御柱祭を前に、上社本宮、前宮に前回建てられた御柱を横たえる「御柱休め」に奉仕。「古御柱祭」と呼ばれる一連の神事を受け継ぐ。区独自に技術と経験の継承に力を入れ、御柱年に子ども御柱を行っているが、昨年は新型コロナ感染拡大の影響で開催できなかった。

8月27日の子ども御柱に向けて木造りをする若連メンバー

このまま中止にすると継承が難しくなると判断し、1年越しの開催を決めた。4月に実行委員会を発足。曳行は引き続き若連のメンバーが支える。御柱には15人前後、左右のメドデコには3人ずつ、子どもたちが代わる代わる乗る予定だ。

木やりの練習を重ねている子どもたちはこの日、厳しい暑さに負けず「木造り、ご無事でお願いだー」と元気な声を響かせた。保育園の頃から木やりに取り組む中洲小2年の児童(7)。「去年できなかった子ども御柱ができてうれしい。(本番も)暑くなりそうだけど頑張る」と張り切っていた。

当日は八立神社前から曳行を開始。小泉寺の付近で折り返し、同区公民館へ曳き着ける。中洲小児童でつくる中洲黄金太鼓も参加し、勇壮な太鼓演奏で盛り上げる。雨天の場合は9月3日に延期する。

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