苦境乗り切る活力に 箕輪で「夏の屋台村」

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縁日遊びブースでヨーヨー釣りを楽しむ子どもら

上伊那医療生活協同組合や箕輪町などで構成し、生活困窮者らの支援に取り組む「新型コロナ緊急生活支援ネットワーク」は17日、生活応援イベント「夏の屋台村」を同町の木下公民館で開いた。食べ物や生活用品を配布し、縁日遊びブースも用意。生活に困っている人だけでなく、地元の親子らも多数来場。みんなで楽しいひとときを過ごし、物価高騰などの苦境や暑い夏を乗り切る活力にした。

フランクフルトや焼きそば、かき氷などの振る舞いがあり、ブース前には長蛇の列ができた。即席食品や缶詰、生活用品なども配布。フードドライブで住民らから寄せられたコメ約50キロなどもたちまち無くなった。ヨーヨー釣りや手裏剣飛ばし、的当てなどができるブースも並び、子どもたちは遊びに夢中になった。

フィリピン出身の女性(66)は「働くのが難しくて、生活は厳しい。食べ物や服をいろいろもらえたので、助かります」とほっとした表情。同イベントの運営には、高校生や大学生らがボランティアで参加。箕輪町にゆかりのある関東近郊在住者らでつくる「東京箕輪会」や地元区なども協力し、「地域や人とのつながりを感じることができる催しになった」と小林千里実行委員長(45)。

同ネットは、木下公民館で月に2回、相談会を実施。依然として、相談件数は高止まり状態が続くという。小林委員長は「健康に関する相談内容が深刻化している気がする。重症化を防ぐためにも、医療機関への受診を先延ばしにしないようにしてほしい」と呼び掛けている。

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