空海と諏訪を結ぶ物語 語り部神尾さん各地で

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空海と諏訪をつなぐ創作物語を各地で披露しようと活動する語り部の神尾修さん

諏訪地方に伝わる龍神神話を語り部として伝える活動をしている神尾修さん(77)=下諏訪町新町下=は、弘法大師・空海(774~835年)の生誕1250年に合わせて今秋に和歌山県の高野山で開かれる語りイベントに出演する。イベントでは、空海と諏訪地方を結び付けた創作物語を語りで表現する。神尾さんは今年、空海の物語をさまざまな場で披露していきたい考えで、「地元の寺などで語りを奉納できたら」と話している。

神尾さんは3年ほど前から朗読と語りの活動を始め、楽器とコラボレーションするなど独自の表現を追求。2020年夏、諏訪地方の伝説や民話を伝える有志グループ「諏訪龍神プロジェクト」が出版した絵本「諏訪の龍神さま」の朗読イベントにも出演してきた。22年には諏訪市中洲神宮寺に「語りべ喫茶 神州(しんしゅう)の龍神」を開き、諏訪の伝説を全国に発信する活動に取り組んでいる。

今回、披露する空海の物語は神尾さんの語りの師が、高野山での語りイベントに合わせ、神尾さんのために書き下ろした創作物語。資料などを基に空海と諏訪とのつながり、ミシャグジ信仰などが盛り込まれているという。

神尾さんは「この物語を通して、空海が『人を幸せにしたい』と願い、修行を重ねていたことを伝えたい。子どもたちにも平和について考えてほしい」と願っている。

問い合わせは神尾さん(電話090・4181・5310)へ。

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