縄文文化の交流に焦点 八ケ岳西南麓3博物館

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縄文時代の文化交流をテーマにした3館共同企画展。富士見町の井戸尻考古館では10点を展示している

富士見町、原村、山梨県北杜市の八ケ岳西南麓にある3博物館で、共同企画展「行って縄文 来て縄文」が開かれている。八ケ岳西南麓に花開いた縄文文化の交流に焦点を当て、各館がそれぞれの遺跡を取り上げて、独自の観点で当時の生活に迫っている。11月23日まで。

3市町村が結ぶ八ケ岳定住自立圏共生ビジョンに基づく企画展。原村の八ケ岳美術館では同村の比丘尼原遺跡、北杜市考古資料館では同市大泉町の金生遺跡から出土した土器の模様などから、相互の交流や影響を考察している。

富士見町の井戸尻考古館では、同町の藤内遺跡の土器を中心に10点を展示。北陸地方から伝わった縦帯区画文や西関東に広まったと考えられている有孔鍔付土器を例に、当時の世界観やその伝播を読み解いている。

学芸員の副島蔵人さんは「相互の館が資料を交換しているので、影響関係が普段以上に分かると思う。各館を回って見てもらえれば」と話している。

8月26、27の両日には、関連イベントで山梨県小淵沢駅を発着に北杜市の梅之木遺跡に泊まるバスツアー「縄文キャンプ」も行う。

開館時間や入館料、休館日などの問い合わせは各館へ。キャンプの問い合わせは北杜市郷土資料館(電話0551・32・6498)へ。

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