JICA入所前隊員 地域課題解決に”協力”

グローカルプログラム隊員として駒ケ根市内で地域創生に携わる青年海外協力隊合格者の(左から)星野聡子さん、青崎聖花さん、奥村忠広さん
国際協力機構(JICA)青年海外協力隊に合格した今年度3次隊の男女3人が、訓練所への入所を前に「グローカルプログラム隊員」として、9月下旬まで駒ケ根市内で地域課題の解決などに携わる。2022年に開始したJICAボランティア事業の一環で、同市での受け入れは2回目。3人は中心市街地の活性化や商業振興に向けた取り組みを行いながら地域や人へのアプローチを学び、任国での活動に生かす。18日には伊藤祐三市長を表敬訪問し、それぞれ抱負を語った。
青年海外協力隊合格者のうち希望者に対して、自治体の地域活性化や地方創生の取り組みに参加する機会を提供するプログラム。約2カ月半の就労体験や交流を通して地域の取り組みを学ぶとともに、帰国後の社会還元活動につなげることが期待される。
今回は全国7県18機関が隊員を受け入れた。駒ケ根市では7月13日から、星野聡子さん(37)=千葉県=、奥村忠広さん(25)=東京都=、青崎聖花さん(25)=大阪府=がプログラムに参加。活動内容は青年海外協力協会(JOCA)がコーディネートする。
このうち青崎さんは、同市中央のスポーツジムを核とした地域交流拠点施設「ゴッチャ!ウェルネス駒ケ根」を中心に活動し、まちなかの活性化を図る。10月からは二本松訓練所(福島県二本松市)に入所し、訓練後は保健師としてガーナ共和国に赴任する予定。「培ってきた経験を生かしながら、駒ケ根の良い所をたくさん見つけて共有し、さまざまな人とコミュニケーションが取れたら」と期待している。