ゴルフ留学中の高橋選手 全米Jrリーグ連覇

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諏訪湖カントリークラブで取材に応じる高橋采未選手(右)とティアナ・エルディム選手

諏訪市出身で米国留学中の高橋采未(あやみ)選手(20)がゴルフのジュニアカレッジ全米リーグでチーム連覇を達成し、セントラルアーカンソー大からフル・スカラーシップ(全額免除の奨学金)を受け、8月に編入することが決まった。一時帰国した高橋選手は18日、長野日報社の取材に応じ、「視野が広がり、勉強の大切さを知った」と留学の手応えを語り、新天地での成長を誓った。

高橋選手は伊那市高遠町生まれ。4歳からゴルフを始め、小学5年生で米国屈指のトレーニング施設IMGアカデミーに短期留学。家族と諏訪市に移住し、諏訪南中学校に通いながら、諏訪湖カントリークラブで練習を重ね、日本ジュニア選手権に出場。通信制のPrima国際高等学院(松本市)で語学の勉強とゴルフの練習に励み、県ジュニア選手権で連覇を果たす。

高校3年の夏、コロナ禍を機に進路を深く考えたという。日本でプロになる道もあったが、アスリート向けの奨学金制度を知り、米国留学を決意。誘いを受けた3校のうち、英語の教育システムが充実していた2年制のセミノール州立大に入学してレギュラーを勝ち取り、リーグ優勝に貢献。8月からは4年制大学の3年に編入し、さらに高いレベルで競技を続ける。

高橋選手は「環境を変えたことで目標が明確になった。留学はベストな選択でした。これからはハイレベルな環境で成績を出すことが求められる。自分を成長させてくれた諏訪湖CCの皆さんに恩返しできるような成績を収めたい」と意気込みを語る。8月2、3日には諏訪湖CCで開く「諏訪湖女子オープン大会」にチームメートで親友のティアナ・エルディム選手(20)と出場するという。ギャラリーは入場無料。

諏訪湖CCのキャディーとして高橋選手を応援してきた母の奈保美さん(50)は「明るくなり視野が広がった」と目を細める。中学時代から高橋選手をサポートし、奨学金制度を紹介した県ゴルフ協会副理事長で諏訪湖CC競技委員の藤森慶一さん(63)は「成績を収める前からサポートすることが大事。彼女の姿を見てゴルフに取り組む子どもたちをサポートしていきたい」と話している。

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高橋采未(たかはし・あやみ)

▽ベストスコア=67▽ドライバー平均飛距離=250ヤード▽得意クラブ=3番ウッド▽ドラコンプロ山崎泰宏プロ(諏訪市在住)のオンライン指導で飛距離を40ヤード伸ばしたという

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