送迎バス置き去り防げ 駒ケ根SCで防止訓練

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送迎バスの車内置き去りや交通事故の防止を呼び掛けた訓練

駒ケ根署は19日、送迎バスの車内置き去り事故防止訓練を駒ケ根市北割一区のISC駒ケ根スイミングクラブで行った。同クラブに通う小中学生や従業員計13人が参加。置き去りを防ぐ確認方法や、車内に取り残された際に助けを求める方法などを学んだ。

昨年9月、静岡県の認定こども園で園児の置き去り死亡事故が発生。このほかにも近年、バス車内に子どもが取り残される事案が全国で多く発生していることから、同様の事故を未然に防ごうと初めて企画した。

同クラブでは市内や宮田村、飯島町などを回るルートで3台の送迎バスを運行し、小学生を中心に100人ほどが利用。置き去り防止のため、日常的に降車後の車内確認と点呼に加えてフロントでの二重チェックを徹底しているという。

この日は沢渡健一交通課長が、子どもたちに万が一の緊急時には窓を開けて叫んだり、運転席のクラクションを鳴らしたりして周囲に危険を知らせるよう指導。クラブのコーチに対しては車内での適切な確認方法を説明し、「子どもの動きは予測不能。座席下などの死角までしっかり目視で確認して」などと呼び掛けた。

このほか、車両の死角の危険性を理解させる交通安全教育もあった。

沢渡交通課長は「万が一の時の対応を知ることは大切」と事故防止に期待。赤穂東小3年の児童(8)は「もし置き去りにされたら怖いけれど、ちゃんと助けを求められると思う」と話した。

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