伊那市議と意見交換 伊那西高生徒

伊那市議らと意見を交わす伊那西高校の生徒ら
伊那市議会と伊那西高校の意見交換会が20日、同校で開かれた。「地域の良さ」や「議会に若者の力を取り入れるには」がテーマで、市議20人と2年生進学コースの23人が参加。生徒からは交通の利便性向上や気軽に友達と過ごせる場所を求める声、政治を身近にする手段にインターネット交流サイト(SNS)を活用するなどの意見もあり、市議が熱心に耳を傾けた。
市議会は市民に親しまれる議会づくりのため、数年前から市内の高校を対象に意見交換の機会を設けている。同校は社会科の授業の一環として取り入れた。
地域の良さに関しては「自然を残しながら発展している」「レトロな街並みが良い」などの声が多かった。若者と議会の関わり方では、議会が動画投稿サイトで議事運営を紹介していることに触れて「若者は長時間の動画は見ない。短時間かつ概要をまとめてみては」など、若い世代の感覚に合った情報発信の提案があった。
生徒の一人(16)は「若者は政治に関わるまでに距離がある。説明を簡単にしたり、普及しているSNSを活用したりしてほしい」と感想。議員との話し合いについては「人に伝え、意見を受け入れる大切さを学んだ。これからも大事にしていきたい」と話していた。