園児も作業 中沢保育園に築山完成 駒ケ根

園庭に完成した築山「なっきー」で遊ぶ中沢保育園の園児たち
駒ケ根市中沢保育園(平沢美樹園長)の園庭に21日、築山が完成した。市が昨年度策定した保育・幼児教育ビジョンの一環で、駒ケ根建設業組合が造成工事を担当。同日、園児たちが仕上げ作業を行ってセレモニーを開き、完成を祝った。子どもたちで考えた築山の愛称「なっきー」の発表もあった。
市のビジョンでは、保育環境の充実や幼児期の体力向上、自然環境・地域資源を生かした屋外でのさまざまな体験活動の実践を掲げるとともに、地域全体で子どもを見守り、子育てに取り組む体制の確立を目指す。築山の造成は同園のほか、希望する市内保育・幼稚園にも順番に進めていく計画という。
工事は同組合に依頼し、代人会(米窪栄一会長)の会員らが20日に実施。築山は園庭西側に設置し、中には長さ4メートル、直径60センチのトンネルを整備した。山の高さは約1・2メートル。親しみを持って遊べるように「中沢保育園の築山」を表す「なっきー」の愛称をつけた。
この日は未満児から年長児までの園児49人が仕上げ作業に参加し、山の表面に一生懸命土を貼り付けた。完成セレモニーでは本多俊夫市教育長があいさつで「(園児が)自然の中で存分に遊び、築山でたくさんの物語ができたら」と期待。年長児と一緒にテープカットを行った。
セレモニー後、子どもたちは早速山を登ったり滑ったり、トンネルの上からジャンプしたり。自由な発想でさまざまな遊び方を楽しんだ。6歳の年長児は「トンネルをくぐるのが楽しかった。次は山の上でお友だちと遠足ごっこがしたい」とうれしそうに話していた。