観光客の安全を 諏訪湖でレジャー船業者調査

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足こぎボートを係留した桟橋で聞き取り調査をする関係者

諏訪地区観光客安全対策推進会議は21日、諏訪湖で営業するレジャー船業者の安全対策を確認する現地調査を実施した。観光トップシーズンを前に、救命胴衣の装備状況をチェックしたり、救助・監視態勢を聞き取ったりして、事故防止や安全利用を呼び掛けた。

事務局の県諏訪地域振興局商工観光課や警察、消防、湖周3市町などから14人が参加した。2班に分かれ、遊覧船や足こぎボートを保有する業者をはじめ、水陸両用バスや釣り船を運航する営業所など10事業所を訪れた。4日には白樺湖と蓼科湖の3事業所でも実施している。

足こぎボートやカヤックなどを持ち、諏訪湖で湖上体験活動を提供する「アクティビティベースコグー」は、事故防止のため利用者に初島への上陸自粛や、水草や遊覧船に近づかないよう求めている。監視員を常時配置し、強風や高波など天候急変時は和船で救助する体制を整え、訓練も行っているという。

「コグー」を運営するアポルタ合同会社によると、昨年7~9月の利用者は3750人。コロナ禍を機に屋外の体験活動に注目が集まり、今季は前年を上回る利用があるという。湖周でサイクリングロードの整備が進んでいることもあり、自転車が人気で訪日外国人旅行者も多い。小山友旗副代表(26)は「事故を起こさない体制作りが大事。安全に楽しんでいただける環境を整えていきたい」と話した。

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