県産ワインの魅力発信 きょうまでフェス

県産ワインのイベントで、来場者に香りや味わいの特徴を伝える「原ビレッジ高原ワイン」のメンバー=諏訪ステーションパーク
県産ワインを発信する「長野ワインフェスティバルinSUWA」が22、23の両日、茅野市と諏訪市境にある商業施設・諏訪ステーションパークで開かれている。茅野市、富士見町、原村でつくる八ケ岳西麓ワインバレーが4月、県の信州ワインバレー構想に追加されたのを記念した初のイベントで、県内各地から24のワイナリーと計100種類以上が集結。来場者が多様性あふれる長野ワインの魅力に浸っている。
10枚つづり1100円のチケットを販売する。1回の試飲に必要な枚数はワインの種類で異なるが、飲み比べが楽しめるよう提供量は60ミリリットルに統一している。キッチンカーも出店し、ワインに合う料理やスイーツを販売している。
八ケ岳西麓は4ワイナリーが参加し、糖と酸をたっぷり含んだブドウを醸造したワインを提供している。「みね乃蔵」(原村)の小林峰一さんは「スタートを祝っていただいてうれしい」と感謝。「ワインを軸に食や自然景観などを楽しむ滞在型の観光に向けても産地全体で取り組んでいきたい」と話した。
複数の八ケ岳西麓ワインを試飲した諏訪市内の男性会社員(44)は「諏訪は日本酒のイメージ。ワインがこんなにあるとは知らなかったが、どれもいい味が出ている。気に入った物があれば、家飲み用にボトルで購入したい」と話した。千曲川、桔梗ケ原、日本アルプス、天竜川の”先輩”ワインバレーのブースもにぎわいを見せた。
同商業施設で店舗を運営するイオンリテールや、イオンモール、広告代理店などでつくる実行委員会の主催。県とイオンが結ぶ包括的連携協定の地産地消の推進・県産品の販売に関するイベントに位置付けている。23日の開催時間は午前10時~午後5時。インスタグラムの公式アカウントで情報発信している。