来月4~6日アートフェス 岡谷

各会場でプレゼントするアートカードの原画制作に励む福島徹さんら
プロ、アマを問わず造形や絵画、映像、ダンスなど総勢160人余の作家、表現家が作品を発表し、市民と交わる「おかやアートフェスティバルMIX(ミックス)2023」(長野日報社など後援)が8月4~6日の3日間、岡谷市のJR岡谷駅東のテクノプラザおかやを主会場に開かれる。諏訪、上伊那地方有志のNPO法人アルボグランデ(福島徹理事長)が芸術の振興と地域活性化を目指して開き、2回目。今年は市内5カ所に会場を広げて多彩な芸術表現を満喫してもらう計画だ。
主催メンバーは造園会社経営で画家の福島さん(48)=茅野市玉川=を中心に16人。「誰もがアートを通して自己表現し、多様性を認め合う社会」を目指して地域と連携した芸術活動を展開している。
会場は▽テクノプラザおかや▽fabスペースhana_re(はなれ)(岡谷市山下町)▽岡谷美術考古館前▽岡谷蚕糸博物館▽湖上カフェLAKE HOOD OKAYA(レイクフッドオカヤ)(同市湊)-の5カ所。
イベントのテーマは「混沌(こんとん)」を掲げた。「ありとあらゆる芸術表現が集結し、表現者と市民、行政、企業などが混じり合う場にしたい」(福島さん)という。作家の参加は全国からで初回より1割ほど増えた。前回見に訪れて触発され、出品者になった人もいて輪が広がった。来場者が楽しめるアート体験、手作り品の販売もある。5日午後1時30分からは講演会を主会場で開き、あいちトリエンナーレ2019芸術監督、津田大介さんが話す。
各会場では先着400人にカードサイズの特製アートをプレゼントする。シルク全盛期の製糸各社が使った「商標」をアレンジした絵画で、各所を巡って5種類を収集する楽しみをつくった。
福島さんらは「会場内でさまざまな表現に出会い、思いがけず興味を引かれたり、面白さを感じたりする機微を楽しんで」とし、「スマホやゲーム機の画面では感じ取れない圧倒的な迫力と質感を味わってほしい」と気軽な来場を呼び掛けている。
主会場の開場は午前9時30分。入場無料。