上農高生の春日公園舗装工事 今年度分が完成

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今年度分が完成した桜をモチーフにした春日公園のブロック舗装。砂で間詰めする上伊那農業高校の3年生

上伊那農業高校(南箕輪村)コミュニティデザイン科里山コースの3年生16人は24日、伊那市西町の春日公園の噴水跡地で進めていた今年度分のブロック舗装を完成させた。住民が憩う広場にと、産学官協働で取り組む3年計画の工事。今年は約170平方メートルに850個ほどのブロックを並べ、生徒がデザインした桜の模様を浮かび上がらせた。全工程の完成は24年度の3年生に託す。

建設業の次代を担う人材育成につなげる県の支援プロジェクトを活用した取り組み。県伊那建設事務所、県建設業協会伊那支部などと連携し、2021年度以降の同コース3年生が計画から施工までを体験している。

21年度に後利用のアイデアをまとめ、ブロック舗装する全約540平方メートルのうち昨年度は約190平方メートルを仕上げた。今年の生徒は、残りのデザインと今年度分の工事を担当し、プロの技術者の指導を受けて4月から計7回の作業を行ってきた。

この日も、ブロックを均等に並べ、細かな砂「珪砂」をブロックの隙間に入れて動かないように間詰めした。3色のブロックを使い分け、図面通りの桜をモチーフにした舗装が完成。今後、同協会が担う舗装の縁を固定する作業では、生徒の名前を彫ったブロックを使って記念に残す。

池田快さん(18)は「仲間と協力し、きれいに仕上げることができた。土木の仕事が合っていると感じ、就職を考えている」。生徒として昨年度も舗装した守屋建設(伊那市)の日達匠海さん(19)は「(後輩にも)建設業に入って活躍してもらえたら」と期待した。

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