「創造の森」植物に触れる 富士見で観察会

オミナエシが咲き始めた創造の森公園で苗代さん(左)の解説を聞く参加者
富士見町産業課は24日、富士見高原リゾート創造の森公園で見られる植物の観察会を開いた。2回行い、前半は町内外から7人が参加。町地域おこし協力隊で、公園のガーデナーの苗代夏菜さんが、見頃を迎えた草花や庭園の管理の仕方を解説した。
今年度作成した冊子「創造の森 植物BOOK」を使った取り組み。冊子の企画・執筆も担当した苗代さんと一緒に園内の散策路を歩き、植物を観察した。
出発地の「望郷の丘広場」では、絶滅危惧種のヤツガタケトウヒを紹介。八ケ岳西岳に群生林があるが、生えている場所から記念植樹された木と推定し、葉の付け根部分が特徴的と話した。
園内にはヤマオダマキやヒヨドリバナ、ユウスゲなどが咲いており、苗代さんは「以前は木々が生い茂って草花が少なかったが、モミジや桜を間引いて日当たりを良くした結果、草花が増えた」と説明。草刈りで草原を維持することでヤナギランやオミナエシも増えたとし、チョウや鳥がすみ、多様な生物が共生する環境をつくる工夫も紹介した。
参加者は花の香りを嗅いだり、手に取ったりしながら観察。参加した鬼頭紀子さん(53)=原村=は「豊富な種類を詳しい人と一緒に見られて楽しかった。知らない草花もあって、興味が湧いた」と笑顔で話した。