八つ縄文織りと水墨画 28日からイベント

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「八つ縄文織り」を生み出す機織り機と別府さん

諏訪市小和田の八剱神社で28日から、諏訪地方の伝統技法とデジタル技術を融合させた「八つ縄文織り」と、水墨画のコラボイベント「無限の広がり」が始まる。諏訪にゆかりのある機織り職人の別府ちなみさん=神奈川県=と水墨画家の龍全さん=北海道=が出演。3日間の日程で、作品展示やパフォーマンス、対談、ワークショップを通してそれぞれの魅力を発信する。

「八つ縄文織り」は、江戸時代に隆盛を極めた諏訪地方の綿織物「諏訪小倉」の手織り技法に、表計算ソフトを使って柄の大きさを変化させる技術を合わせ、自由にデザインできるのが特徴だ。

考案者の高木義一朗さん=同市=を通じて、教え子の別府さんが宮坂清宮司と知り合った。京都府の一心寺に天井画「白龍」を奉納し、諏訪に伝わる龍神神話にも関心を抱く龍全さんとともに、合同イベントとして企画。生み出す柄に限りない可能性を秘めた手織りと、無限の奥深さを持つ水墨画の共通点をイベント名に込めた。

会場には手織り生地で作った衣服とアート作品、龍や宇宙の水墨画などを展示する。対談は3日間にわたり、諏訪が持つ魅力、諏訪と八つ縄文織り、諏訪湖と龍神様について語る。水墨画のライブペイントや手織りの実演、はがきに墨で龍を描くワークショップもある。

近年は諏訪で過ごす時間が多く、「自然からエネルギーをもらい、色や柄などの着想を得ている」と別府さん。「神聖な場所で展示ができ、喜びが大きい。皆さんに無限の魅力が広がる作品世界を感じ取ってもらえれば」としている。

午前10時~午後3時。ワークショップのみ龍全さんへの申し込みが必要となる(yuzen.samurai@gmail.com)。問い合わせは別府さん(電話090・6547・7780)へ。

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