太陽など観測記録 八ケ岳総合博物館で企画展

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太陽の黒点を観測したスケッチなどを展示している企画展

茅野市八ケ岳総合博物館は、企画展「観測者たちを夢中にさせる星々の魅力―信州で行われた太陽・変光星観測」を開いている。諏訪地方をはじめ県内のアマチュア天文家が、長年にわたり継続して行ってきた太陽と変光星の観測記録を展示している。9月10日まで。

天文学の中でも変光星観測と太陽観測はアマチュアの貢献が顕著な分野。県内にはこれらの観測が長年行われてきた歴史があり、国内有数の資料の蓄積があるという。諏訪市のアマチュア天文家藤森賢一さん(88)は、1953年から太陽の黒点観測を始めた。会場では近年まで記録した太陽黒点のスケッチ、観測データを元にまとめた黒点相対数グラフなどを紹介している。

旧制諏訪中学の地理教師だった三澤勝衛さん(1885~1937年)の太陽黒点スケッチ、諏訪清陵高校天文気象部が長年続けている太陽スケッチもある。日本人初の新星の第一発見者となった諏訪市の五味一明さん(1911~2000年)の変光星観測データも並んでいる。

同館では「長年続けてきた熱量が感じられる資料。興味あることを続けるすごさが伝わり、新たな観測者が誕生してくれたらうれしい」と期待していた。

関連イベントとして、30日午後1時30分からギャラリートークを会場で開く。「諏訪の変光星観測者」と題し、国立国語研究所の大西拓一郎さんが話す。会期中、ワークショップや太陽黒点観察も行っている。問い合わせは同館(電話0266・73・0300)へ。

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