平和への願いアートで表現 諏訪で作品展

平和への願いを込めた作品が並ぶ「平和を愛するあなたへ展」
恒久平和を願う諏訪地方の作家らの作品展「平和を愛するあなたへ展」(同実行委員会主催)が26日、諏訪市駅前交流テラスすわっチャオで始まった。油彩画、写真、書、立体作品など71点を出品。ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナ、原発事故の恐ろしさなどをテーマにした作品が並び、世界平和の尊さを伝えている。31日まで。
展示したのは、30~90代の作家ら45人。茅野市の日本画家、戸田みどりさんは原発事故で汚染された草を食べて育ち、脱毛が生じて痩せこけた牛を描いた。諏訪市の作家、宮坂了作さんは青と黄色でウクライナの国旗を表現し、「PEACE(ピース)」の形をした植物の写真を組み合わせた。
平和を守るためにできることをしようと2013年に始まり、今年で10回目。実行委事務局の山﨑康子さん(75)=同市諏訪=は「穏やかで何気ない日常が続くように、平和について改めて認識する場になれば」としている。
関連イベントとして、27、28日に出品作家によるギャラリートークを行うほか、29日に戸田さんを囲み、原発の恐ろしさや作品について話す。
入場無料。午前10時~午後7時(29、30日は午後8時30分、最終日は同4時まで)。問い合わせは山﨑さん(電話0266・52・5252)へ。