厳しい暑さ熱中症警戒 梅雨明け10日特に注意

LINEで送る
Pocket

涼を求めて親水池で遊ぶ親子連れ=25日午前10時ごろ、岡谷市の諏訪湖ハイツ

諏訪地方は梅雨明けした22日以降、最高気温が30度を超える厳しい暑さが続いている。17日には気象庁などが県に今季初となる熱中症警戒アラートを発表。長野気象台によると、26日の諏訪は平年を3.5度上回る、今年最高の33.0度を記録した。体がまだ暑さに慣れていない「梅雨明け10日」は熱中症に厳重注意として、県諏訪保健福祉事務所や諏訪広域消防本部が対策を呼び掛けている。

同本部によると、2020~22年度の5~9月の管内の熱中症搬送数は計157件。梅雨明け後の7~8月に急増する傾向がみられる。

今夏は5月4人、6月6人、7月は25日までに19人が搬送された。7月の搬送者は10~90代で、内訳は中等症14人、軽症4人、重症1人。うち約4割に当たる8人は80~90代の高齢者で、自宅などの屋内で体調不良を訴えたケースが目立つ。

同事務所健康づくり支援課は「高齢者は暑さや喉の渇きを感じにくく、対策をおろそかにしがち」と指摘。「朝の天気予報で最高気温や暑さ指数を確認して、必要に応じてエアコンで温度を調整、小まめに水分と塩分を取るなど対策してほしい」と呼び掛けている。

高齢者と同様に、注意が求められるのが幼児。体温の調整機能が未発達であるのに加え、身長が低いため地面からの反射熱の影響を受けやすいという。保護者に向け「屋外では日陰を活用するなどして十分に休息を取り、首や脇などを冷やして」と強調した。

連日続く猛烈な暑さに、諏訪地方の水遊びスポットは多くの親子連れでにぎわっている。岡谷市長地権現町の諏訪湖ハイツにある親水池では、午前10時前から水遊びを楽しむ親子の姿が見られた。娘(3)と訪れた金子裕美さん=諏訪市中洲=は「日陰で座れる所もあるのでいい場所。子どもは水遊びが好きなのでまた来たい」と話していた。

気象庁が20日に発表した1カ月予報では、平年同様に晴れの日が多く、期間前半は気温がかなり高くなる見込み。

おすすめ情報

PAGE TOP