原村長選終盤情勢 牛山氏先行、追う小林氏
新人2人が争う原村長選で、長野日報社は26、27の両日に期日前投票を済ませた有権者を対象に出口調査を行い、取材を加味して終盤情勢をまとめた。元スピードスケート選手の牛山貴広氏(42)=無所属、上里=が先行し、元村職員の小林千展氏(66)=無所属、柏木=が追う展開になっている。態度を決めていない有権者も一定程度いるとみられ、30日の投開票日まで予断を許さない状況だ。
牛山氏は、全ての世代で支持を集め、特に40歳代で高い支持を得る。牛山氏に投票した人の多くが「若さ」を理由に挙げた。「教育・子育て支援」を重視する層の支持が厚い。出身の大久保区をはじめ、大票田の中新田区などで優勢で、相手の地元柏木区も一部取り込む。
小林氏は、70歳代や80歳代の支持を集める。小林氏に投票した大半の人は「実績・経験」、「公約・政策・主張」を理由に挙げた。真っ先に取り組んでほしい課題として「環境問題」を重視する層を取り込んでいる。移住者の多い原山地域で支持を集めて健闘している。
出口調査では真っ先に取り組んでほしい村政課題を尋ねている。それによると、「医療・福祉」を挙げた人26.7%で最も多く、「教育・子育て支援」が22.7%、「環境問題」が10.8%、景気対策を含む「物価高騰対策」が10.4%と続く。投票した理由は「若さ」が31.5%を占めて最多で、「公約・政策・主張」が27.9%、「人柄」が16.3%の順になっている。
期日前投票は29日まで村役場で行われ、27日午後8時までの投票者数は510人。選挙選となった前々回2015年の村長選の同時期(287人)を大きく上回っている。長野日報社は27日午後5時までの調査で251人から回答を得た。