上伊那初 箕輪町1日から妊産婦の医療費助成

妊産婦の医療費助成の8月開始を知らせるチラシと担当職員
箕輪町は8月1日から、妊娠中や出産後間もない女性の医療費を助成する制度を導入し、入院時や通院時での自己負担額を1医療機関(診療科)につき1カ月当たり、500円で済むようにする。妊産婦の経済的負担を軽減することで病気の早期発見や早期治療を促し、出産や育児をしやすい環境を整える狙い。町によると、上伊那地方の自治体では初めての取り組み。
妊産婦が体調を崩すなど病気を理由に医療機関を受診した場合が対象で、お産にかかる費用は対象外。通院や入院をしたときの保険診療の自己負担額を、いったん窓口で支払って、後日還付を受ける方式。自己負担額から500円を引いた額を、おおむね2カ月後に給付する。助成対象期間は、母子健康手帳を交付された月の初日から、出産日の翌月の末日まで。
町によると、昨年度の妊産婦1人当たりの医療費は1カ月平均で、4000~5000円。今年度は年間で約170人を想定し、助成額は612万円を見込む。ただ出生数は減少傾向にあり、昨年度の出生届け出数は、前年度比36人減の134人となっている。
白鳥政徳町長は「今年度の実施状況を見ながら、来年度以降の制度の在り方を考えていきたい。子育て支援や少子化対策に資するものにしていきたい」としている。