「最上の出来」ホワイトコーン出荷開始 諏訪

ホワイトコーンの出来を確かめる遠藤さん
諏訪市後山地区で実の白いトウモロコシ「ピュアホワイト」の収穫が始まった。約50アール
の農地に作付けするマウンテンファームエンドウ(遠藤充さん、信子さん経営)では地域に先駆けて例年より1週間ほど早く今週から出荷をスタートした。生食もできて糖度18度以上のみずみずしい甘さが特徴で、「実入りが良くて大きく、これまでで最上の出来」(遠藤さん)という。今年は上諏訪温泉の観光施設でつくる諏訪魅力UP委員会と提携して諏訪湖畔のホテル、旅館4館でも販売し、ファンを広げたい考えだ。
山間にある同地区は品種の交配が避けられる栽培適地として30年ほど前にホワイトコーンを導入。遠藤さんは製造会社を定年退職後、7年前に家業の農業を本格的に継ぎ、ホワイトコーンを主軸にした。
栽培を始めた当初は虫やハクビシンの食害に泣かされて苦労が続いたというが、防除と追肥のタイミングをつかんで年々、作柄が向上。今年は暑さと適度な降雨にも恵まれて、1本450グラム前後の特大3Lサイズが収穫の7割近くを占める豊作という。
昨年、ホテル紅やに初めて提供し、約1カ月間で820本を売るヒットとなった。今季は同ホテルの声掛けで上諏訪温泉しんゆ、ホテル鷺乃湯、RAKO華乃井ホテルでも扱うことになった。「地場特産品と上諏訪温泉のタイアップで諏訪のブランド力と魅力の向上につながれば」(同委員会)と施設側も期待を込める。
「『こんなに甘くておいしいトウモロコシは初めて』と驚き、喜んでもらえるのが張り合い」と遠藤夫妻。直接買いに訪れる常連客も増えているといい、昨季の2倍、2万本の販売を目指して張り切っている。
問い合わせは遠藤さん(電話090・9667・6331、午後6時~同8時のみ)。