第41回ニムラ舞踊賞 指揮者・福田さんが受賞
諏訪市出身の世界的舞踊家・新村英一(1897~1979年)にちなみ、優れた実績を挙げた舞踊家や舞踊関係者をたたえる第41回「ニムラ舞踊賞」を、指揮者の福田一雄さん(91)=東京都=が受賞することが決まった。授賞式は10月11日、市図書館視聴覚ホールで開く。
福田さんは東京都出身。1957年、日本フィルハーモニー交響楽団を指揮し、指揮者デビューした。以来、バレエ団の公演に指揮者、音楽構成、編曲などで参加。93年5月にはニムラ舞踊賞特別公演で諏訪交響楽団を指揮し、牧阿佐美バレエ団による「白鳥の湖」が披露された。
舞踊評論家らでつくる選考委員会を経て、7月31日の運営委員会(委員長・金子ゆかり市長)で決定。70年以上にわたる活躍とバレエ音楽に関する高い貢献、後進育成への尽力などを評価した。福田さんは「日本のバレエ黎明期をともに歩んできた仲間たちと今回の受賞の喜びを分かち合いたい」とコメントを寄せた。
運営委の冒頭、ニムラ舞踊賞の運営委員を長年務め、今年1月に亡くなった坂井弘子さんに黙とうをささげた。