2023年8月2日付
年齢を重ねるごとに眠りが浅くなるためなのか、朝起きるのが早くなる。朝はやることが少ないので、自然と出社時間も早まる。特に今の暑い時期、夕方ともなれば夏バテで体はぐったり頭も鈍るが、朝は頭もさえていて仕事もはかどる▼通勤する早朝、いつもは歩く人の姿をほとんど見ないのだが、夏休みに入ってからはラジオ体操に向かう子供たちによく出くわす。付き添いのお父さんは眠たそうな目をしているが子供たちは元気いっぱいだ▼子供のころの夏休みを思い起こすと朝から晩まで外にいた気がする。学校のプールでは真っ黒になるまで日焼けして、山ではカブトムシ捕りに熱中、川では魚を捕まえた。お金をさほど使わずとも、楽しいことはたくさんあった。映画「スタンド・バイ・ミー」を見返すと、今でも子供のころの小さな冒険の記憶や甘酸っぱい気持ちがよみがえる▼一方、現代っ子たちは塾やスポーツスクール、習い事など夏休みでもやることがいっぱい。災害級の暑さで外遊びもままならず学校プールも多くは7月末で終了。夏の思い出が家族で行くディズニーランドやUSJ│となるのも今どきなのだろう▼昔と今。どちらがいいということではないが、さまざまなことに縛られる現代っ子がちょっとかわいそうに映ってしまう。子供にとって夏休みは特別。楽しい思い出が心に刻まれるよう思う存分に夏を満喫してほしいものだ。