夏休みにスクラッチアート 原田泰治美術館

思い思いにスクラッチアートを描く参加者
諏訪市渋崎の原田泰治美術館は1日、諏訪地方の小中学生を対象にした「ふれあい絵画教室」を6日間の日程で始めた。子どもたちに絵と親しむ機会を設けたいとの故原田泰治さんの思いを受け継ぎ、今年も開催。夏休みを過ごす子どもたちが集まり、鮮やかな色彩で削り絵の「スクラッチアート」を仕上げた。
絵画教室は、原田さんが子どもたちの余暇活動のために何かできることをしたいと、2002年に開始。作画指導から作品の講評まで行うなどして子どもたちと触れ合い、作品やふるさとへの思いを伝えてきた。
同館によると、花火好きだった原田さん。今年は15日に4年ぶりとなる諏訪湖祭湖上花火大会が開かれることもあり、打ち上げ花火をモチーフに選んだ。
スクラッチアートは、黒い面を削り、下地の色を出すアート技法。参加者は画用紙に色とりどりの クレヨンで着色してから、青や黒色のアクリル絵の具で全面に塗り重ね、竹串で削って花火を描いた。
初日は2人が参加した。茅野市宮川小1年の児童(6)はピンクや水色で描き、「夏休みの自由研究にして友達に見せたい」。岡谷市岡谷東部中2年の学生(14)は「学校では習わない技法で面白い。原田先生にも一度教わってみたかった」と話していた。
教室は2日を除き、参加者を受け付けている。申し込み、問い合わせは同館(電話0266・54・1881)へ。