4年越し「のた餅」再現 諏訪の女性グループ

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郷土食の「のた餅」を再現し、笑顔を見せる諏訪市の女性たち

諏訪市の郷土食と農業について考える「のた餅会」が1日、同市湖岸通りのカルチャーホームすわ調理室で開かれた。市内の女性グループが初めて企画したもので、女性有志約20人が参加。郷土食の「のた餅」とキュウリのかすもみ、塩いかとキャベツの塩もみの3品を作って交流し、郷土食を通じて農業の現状に理解を深めた。

同市で男女共同参画を推進する市民団体「いきいき市民推進チーム☆輝くSUWA」と、農家の女性などでつくる「市生活改善グループ連絡協議会」、諏訪市議会の女性議員が2019年に開いた3者懇談で企画したが、その後のコロナ禍で延期していた。「4年越しの願いを実現させた」という。

諏訪市史下巻によると、のた餅は「若い大豆をゆでてすり鉢ですり、砂糖と塩で味付けした『のた』を、おはぎにかけて食べる」郷土食。参加者は4班に分かれて調理を行い、「のた餅づくりは子どものころさんざんやらされた」「ごちそうだったよ」「観光客に食べてもらいたい」などと語りながら、手際よく3品を仕上げて味わった。

のた餅は砂糖味と塩味の2種類作り、各家庭が受け継いだ味加減や盛り付けを分かち合った。県内の農業女子や郷土食を紹介する冊子にも目を通した。

生活改善グループの矢島りえ会長は「農業の担い手は少ない。地元の野菜を食べることが農業を守る。そのきっかけになれば」と期待を寄せた。市議の岩波万佐巳さんは「お話を聞き、実情を知ることでつながりが広がる。頑張る人を応援したい」と話した。輝くSUWAの鴨志田明子代表は「諏訪を大好きになって諏訪のために活動していきましょう」と呼び掛けた。

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