詐欺被害防止へ啓発品 南部寺院檀信徒総代会

南部寺院檀信徒総代会が製作した電話でお金詐欺被害防止の啓発用ウエットティッシュ
上伊那南部4市町村の22寺院の総代でつくる南部寺院檀信徒総代会は、電話でお金詐欺(特殊詐欺)の被害防止を呼び掛ける啓発用のウエットティッシュ500個を製作した。伊南防犯連合会に寄贈し、同会と駒ケ根署が行う年金支給日の街頭啓発活動で活用する予定という。
総代会では7月に「電話でお金詐欺」に関する研修会を実施し、手口や傾向、対策などを学習。巧妙化している特殊詐欺の被害防止につなげようと、啓発品を製作した。
ウエットティッシュでは僧侶のイラストとともに、「詐欺にお経(お気を)つけください」「電話でお金の話がでたら詐欺を疑いましょう」などと注意喚起の文言を記載。年金支給日の15日に、管内全30カ所ほどの金融機関で配布する。
同署によると管内では今年に入り、コンピューターウイルス除去を口実に電子マネーなどの支払いを要求する「サポート詐欺」の前兆事案が多発。総代会幹事を務める長春寺(駒ケ根市下平)の本多賢孝住職(44)は「犯罪がなく穏やかで、みんなが幸せに過ごせる地域になれば」と期待した。