元電通役員・上條典夫さん 66歳歌手デビュー

発表会で上條典夫さん(左から3人目)を囲む作詞家いではくさん(左端)、林寛子さん(左から2人目)、笠井信輔さん(右から3人目)、やくみつるさん(同2人目)ら=2日、東京・中央区の「銀座NAGANO」
広告代理店電通で執行役員を務め、退職後は大学で「広告」を講義する旧中条村(現長野市)出身の上條典夫さん(66)=横浜市=が2日、歌手デビューした。デビュー曲はやはり同郷(南佐久郡南牧村)で「北国の春」で知られる著名作詞家いではくさんによる「ふるさと信州ありがとう」。上條さんは東京・銀座の「銀座NAGANO」の発表会で「信州の魅力、ふるさとの四季を歌で伝え、少しでも貢献したい」と話した。
新曲は信州の四季を爽やかに描き上げたふるさとへの賛歌。歌詞には高遠の桜、諏訪湖の花火、天竜川が登場する。新曲発表に先駆けて、会場で上條さんといではくさんがトークショー。「信州へ感謝の思いを伝える歌。県民はじめ多くの方々に親しんでもらえるよう、心を込めて贈る」と寄せる思いを語り合った。上條さんは新曲のほか「高原のお嬢さん」「ふるさと」など数曲を心込めて歌いあげた。
会場には上條さんと、はとこ同士というフリーアナウンサーの笠井信輔さん、親交のある漫画家、やくみつるさん、上條さんが通う東京のカラオケサロンオーナー、元アイドル歌手の林寛子さんらがお祝いに駆け付けた。
上條さんは、早稲田大卒業後、1981年に電通入社。執行役員で約40年の広告マン生活を終えて21年に退職。現在は東京富士大学、早稲田大などで「広告」を教える。小学生時代から歌が好きで一時は歌手を夢見たこともあるという。
早稲田大時代は学園祭、社会人になってからも民放局のカラオケ大会などでチャンピオンになった。電通時代に業務で音楽番組に関わった縁でいではくさんと知り合って交流。長年の夢がかない、今回の歌手デビューにつながった。同日からCDも発売した(税込み1300円)。