伊那西小、森のジャム 伊那まつりで販売

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学校林で採取したキイチゴの手作りジャムを伊那まつりで販売する伊那西小6年生

伊那市ますみケ丘の伊那西小学校6年生8人は、同校の学校林で採取したキイチゴを使った手作りジャムを、5日に開かれる第66回「伊那まつり」で販売する。学校林は自然が身近にある同校の特徴の一つで、学習や児童企画イベントの会場として活用されている。4年ぶりに再開する伊那まつりに合わせ、ジャムを通して多くの人に同校の魅力を発信する。

■学校林の良さ伝える活動

学校林は校舎周辺にある約1.4ヘクタールの森で、子どもや教職員からは「林間」として親しまれている。カラマツやアカマツ、コナラが生え、学校や地域住民の協力で長年にわたって維持管理されてきた。同校では全校で食事作りや自然学習をする「林間と親しむ日」などさまざまな場面で学校林が身近にある。

6年生は以前から学校林の良さを他学年に伝えることなどを目指して活動してきた。森で採取したものを活用するジャム作りは3年生の時に始め、昨年はマルシェに出店して好評だったという。

キイチゴはニガイチゴ、クマイチゴ、モミジイチゴを使い、種類別にジャムに仕上げた。実をつぶしたり、煮詰めたりする作業も子どもたちが担った。ほかにクワの実とブルーベリーを加え、5種類のジャムを準備。1カップ80~100グラムで、約80個を用意した。価格はすべて100円。

■パンフや紹介動画も用意

販売場所は「おまつり広場」の一つ「ありがとう横丁」に「森のジャム屋さん」として出店。「おいしい食べ方」などを伝えるパンフレット類、活動や学校林を紹介する動画も用意した。

児童の一人(11)は、仲間とキイチゴ採取をした思い出を振り返りながら「(ジャムを食べた人に)おいしいと思ってもらいたい。伊那西小の林間でこんなに良いものが作れることを伝えたい」。また学校林の将来について「大切にして、ずっと残ってほしい」と期待していた。

担任の横山千佳さんは「(学校林は)四季折々で見えるもの、出合えるものが違う。自然のありのままを感じられ、思い通りにいかないことも含めて学びになっている」。伊那まつりの出店にあたり「子どもたちが林間を大事にしている気持ちや生き生きしている姿を知ってほしい」と話していた。

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