諏訪地域ゆかりの作家企画展 諏訪市美術館

出品作家4人と多彩な作品が並ぶ会場
諏訪市美術館は、諏訪地域にゆかりのある作家を紹介する企画展「And Again(アンド アゲイン)」を開いている。児童生徒とともに作品制作をする「学校連携展」に関わった作家を取り上げ、2年間にわたり特集する。第1弾では4人の感性あふれる油彩、アクリル画など計83点が並ぶ。9月24日まで。
展示したのは、下諏訪町出身の版画家常田泰由さん(43)=東京都=、ともに画家の源馬菜穂さん(38)=諏訪市=と小川格さん(54)=茅野市=、作家の松本春崇さん(65)=千葉県市川市=の4人。2019年までに諏訪市の上諏訪中、中洲小、諏訪清陵高と連携した。
会場では1、2階に展示。小川さんは空っぽをテーマにした油彩画を飾った。常田さんは色鮮やかな版画作品を中心に、裁断して組み合わせたアートブックと併せて紹介。源馬さんは卵と顔料を混ぜた絵の具を使い、春の諏訪湖を淡い色彩で描いた。
諏訪地方を縄の聖地と位置付ける松本さん。筆の代わりに麻縄を用い、アート作品を制作。基となるデザインは人工知能(AI)によって生成し、鏡像を組み合わせながら表現した。
同館によると、2015年から学校連携展が始まり、市内7小中高校と取り組んできた。学芸員の仁科可奈子さんは「交流のあった児童生徒にも、本展での新たな表現を楽しんでほしい」と話す。13日には学芸員によるギャラリートークを行う。
開館時間は午前9時~午後5時。月曜、祝日の翌日は休館(8月12日、9月24日は除く)。入館料は大人520円、小中学生150円(諏訪地方の小中学生は無料)。問い合わせは同館(電話0266・52・1217)へ。