登頂目指し心身鍛錬 国少サマーキャンプ開始

信州高遠サマーキャンプの開会式で自己紹介をする参加者ら
伊那市高遠町の国立信州高遠青少年自然の家は5日、南アルプス仙丈ケ岳(標高3033メートル)の登頂を目指して6泊7日の日程で行う「信州高遠サマーキャンプ」を始めた。県内外の小中学生18人をはじめ、高校生、大学生ボランティアやスタッフの計26人が参加。登山トレーニングを経て仙丈ケ岳に挑むほか、自然体験や野外炊さんなどを予定している。
仲間と協力して自然体験活動に取り組むことで自然の偉大さを感じるとともに、生きる力を育むのを目的に毎年実施。6日に近くの守屋山(標高1650メートル)で登山トレーニングを行い、9日に仙丈ケ岳の頂上を目指す。
初日は参加者が一人ひとり自己紹介し、「長期キャンプも登山も初めて。みんなと楽しく安全に登山したい」「ここにいる全員と友達になって協力して頂上まで登りたい」などと目標を掲げた。宿泊用テントを設置した後、自己紹介や運動を含めた5種類のゲームで親睦を深めた。
夕食後は大きな旗を制作。両手の手形を押し、片方の手形に目標を書いた。もう片方には最終日の11日に成果を記す予定だ。
梅津孝一所長は参加者に「規則正しい生活を心掛けよう」「自分のことは自分でできるようになろう」「諦めずに最後までやり遂げよう」などと体験活動で頑張ってほしいことを伝え、「いろいろなプログラムを体験し、たくましく生きる力を育んでほしい」と成長を期待した。