誘客のツールに 電動キックボードの試乗体験

電動キックボードの試乗体験をする参加者=諏訪市湖畔公園
JTB総合提携店「日報ツーリスト」(諏訪市)と「オリエントトラベル」(飯田市)は5日、電動キックボードの試乗イベントとモニターツアーを諏訪市湖畔公園多目的広場などで始めた。観光庁の「インバウンドの地方誘客や消費拡大に向けた観光コンテンツ造成支援事業」の採択を受けて開催。試乗イベントは6日も行うほか、モニターツアーは6、7、11、12日にも実施する。
新しいアクティビティーを紹介することで諏訪地域に訪日外国人をはじめとした観光客の誘致を目指す狙い。インバウンド実証実験を兼ね、外国人の参加も歓迎する。
自動車販売などを手掛ける「サンオータス」(横浜市)の協力で電動キックボード約10台を用意。同社モビリティ事業部の楊倩(ようせい)さん(24)によると、最高速度は時速約20キロで、走行距離は1回の充電で約50キロ。「車や電車と違い、自分のペースで気になった景色を見逃すことなく観光できる」と強調した。
モニターツアーの参加者は電動キックボードを使い市内の高島城や下諏訪町の諏訪大社下社秋宮まで足を延ばし、周辺の散策を楽しんだ。
静岡県から試乗イベントに参加した芳澤優衣さん(21)は「初めて乗ったが、すぐに運転に慣れた。風を受けて走るのが気持ちよく、自転車と違い疲れないのがいいところ」と笑顔を見せた。
日報ツーリスト営業部の宮坂博司部長は「観光の新しいツールとして事業所や自治体などとタイアップしながら普及させることができれば」と期待していた。今後はアンケートの意見や感想を受け、改善していくという。
参加無料。申し込みが必要で定員は各日10人。対象年齢は道路交通法に基づき16歳以上となる。申し込み、問い合わせは日報ツーリスト(電話0266・57・7888)へ。