平和や反核へ祈り 広島原爆の日で集会

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「平和の塔」に献花する参列者=伊那市の丸山公園

広島に原爆が投下されて78年となった6日、平和や核兵器廃絶への祈りが各地でささげられた。上伊那地方では「原爆の火」がともる伊那市山寺の丸山公園で平和祈念式典「平和のいのり」が、同市荒井の上伊那教育会館で「反核・反戦・平和のつどい」が行われた。

第37回伊那市民平和のつどい(非核平和都市宣言をさらにすすめる伊那市民の会主催)の式典・平和のいのりには約50人が参列。原爆投下時刻の午前8時15分、市防災無線のサイレンに合わせて黙とうをささげ、「平和の塔」に献花した。

式では副運営委員長の小林史麿さん=同市西町=があいさつ文を代読した。5月に広島で開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)の核軍縮文書「広島ビジョン」が肯定した核抑止論や、ウクライナに侵攻し核使用をちらつかせるロシアなどを非難。「(日本も)戦後最大の平和の危機にある。平和を願う市民の皆さんと共に運動を続ける」と述べた。

常円寺(同市山寺)の角田泰隆住職は、大学生が戦地に送られた「学徒出陣」から80年を迎えたことに言及。学徒動員され戦死した伯父について語り、「決して戦争をしてはならないという強い思いを改めて持ち続けなければならない」と力を込めた。

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